前の記事(業界が支える関節サプリ試験)では、肯定的なうたい文句の背景を見ました。では公的資金による独立した大規模試験はどう結論したのでしょうか。
利害関係の少ない公的資金による大規模ランダム化比較試験。グルコサミン・コンドロイチン(単独・併用)の膝の痛みへの効果を、プラセボと比較したものです。
全体ではプラセボと差がなかった
結果として、全体では膝の痛みの改善にプラセボとの有意差は示されませんでした。重い痛みのある一部の人で改善の可能性を示す副次的な結果もありましたが、これは確定的なものではなく、その後の研究でも一貫しませんでした。
「実感」と「薬理効果」は別
関節の痛みは自然に和らぐこともあり、プラセボ効果も働きます。「飲んで楽になった」という実感は大切ですが、それが必ずしも成分そのものの効果を意味するとは限りません。だからこそ、プラセボと比べる試験が重要なのです。
まとめ:安全性は高め、効果の根拠は弱め
グルコサミン・コンドロイチンは安全性は比較的高いとされますが、効果の根拠は弱いというのが独立試験の見方です。試したい場合も過度な期待は禁物。痛みが続くなら、まずは受診を。
※本記事は公表された研究をもとにした情報提供で、特定商品の効果を否定・保証するものではありません。効果には個人差があります。
背景:なぜこの研究が話題になったのか
グルコサミン・コンドロイチンは関節痛の改善をうたって広く売られてきましたが、利害関係の少ない公的資金による大規模ランダム化比較試験で、全体では膝の痛みの改善にプラセボとの有意差が示されなかったことが注目されました。
実生活での受け止め方
重い痛みのある一部で改善の可能性を示す副次的結果もありましたが確定的ではなく、その後の研究でも一貫しなかったと報告されています。関節痛は自然に和らぐこともありプラセボ効果も働くため、「飲んで楽になった」実感が成分の効果とは限りません。安全性は比較的高めとされますが、痛みが続く場合は受診を。