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糖尿病が疑われる人が1,100万人 令和6年国民健康・栄養調査の結果を読む

公開日: 2026-06-24 · 約5分で読めます

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2026年3月、厚生労働省が令和6年(2024年)の「国民健康・栄養調査」の結果を公表しました。4年に一度の拡大調査として「健康日本21(第三次)」のベースライン値を把握する目的で実施されており、糖尿病が強く疑われる者の増加や食塩摂取量の高止まりといった課題が浮き彫りとなり、SNSや健康情報メディアで広く取り上げられています。

📄 裏どりの概要
厚生労働省 令和6年国民健康・栄養調査 結果公表ページ日本肥満症予防協会のニュース解説ケアネット(医師向け医療ニュース)を確認。糖尿病が強く疑われる者約1,100万人・食塩摂取量平均9.6g・野菜摂取量平均258.7gなどの数値は、厚生労働省の公式公表資料と一致しています。

何が言われているか

調査結果の公表後、SNSや健康情報サイトでは「日本人の10人に1人が糖尿病の疑いがある」「働き盛りの30〜40代が最も受診していない」「若い女性のやせが深刻化している」といった情報が広く拡散されました。また一部のまとめ記事では「日本人の食生活はまったく改善されていない」と断定的に伝えるものも見受けられます。実際には喫煙率の低下や食塩摂取量の緩やかな減少など、改善傾向にある指標も存在しており、一次情報にあたって全体像を正確に把握することが重要です。

実際のところ(一次情報の確認)

厚生労働省が公表した令和6年国民健康・栄養調査によると、主な結果は以下のとおりです。

糖尿病の状況

糖尿病が強く疑われる者は約1,100万人(20歳以上の約12.9%、うち男性17.7%・女性9.3%)と推計され、平成9年の推計開始時(約690万人)から一貫して増加していることが報告されています。治療を受けている者は約67%にとどまり、30代男性の約56%・40代男性の約66%が未治療または治療を中断している可能性が示されています。「令和14年度までに1,350万人に抑制する」という健康日本21(第三次)の目標達成が危ぶまれる状況とされています。

食塩・野菜・果物の摂取状況

食塩摂取量の平均値は9.6g(男性10.5g・女性8.9g)で、12年間の調査で最も低い値ではあるものの、「健康日本21(第三次)」の目標値である7gを約2.6g上回っています。野菜摂取量は平均258.7gで、目標350gに対して約90g不足している状況が示されています。果物摂取量も平均78.1gと目標200gの半分以下にとどまっています。

肥満と若年女性のやせ

肥満(BMI25以上)の割合は男性約32〜34%・女性約19%とされています。一方、20〜30代女性のやせ(BMI18.5未満)は16.6%と依然高い水準にあり、65歳以上の低栄養傾向(19.5%)と合わせて、世代によって栄養課題の内容が大きく異なることが示唆されています。

運動習慣と喫煙

運動習慣がある者の割合は約34.6%で、30〜40代では特に低い傾向が報告されています。喫煙率は14.8%と12年間の最低水準となっており、この点については改善が認められます。

読者として何に気をつけるか

この調査は集団全体の傾向を示したものであり、個人差が大きいことを念頭に置く必要があります。「1,100万人」という数字が一人歩きしがちですが、食生活や運動習慣の見直しによってリスクを低下させられる可能性があることも、同調査の背景には示されています。以下の点を日常生活の参考にしてみてください。

  • 30〜40代こそ定期健診を:仕事や育児の忙しさから健診を後回しにしがちとされています。HbA1cや空腹時血糖の定期確認が早期介入につながります。
  • 「見えない塩分」に注意:加工食品や外食に含まれる塩分は気づきにくいため、成分表示の確認や汁物を1日1杯程度に抑える工夫が有効とされています。
  • 野菜は毎食1品から継続する:目標値350gは毎食に野菜料理を1品加えることで近づける量です。一時的に増やすより毎日続けることが重要とされています。
  • 若年女性の過度なやせに留意:将来の骨粗しょう症や妊娠・出産へのリスクにつながる可能性が指摘されています。適切な体重管理については管理栄養士や医療機関への相談が推奨されます。

今回の調査結果は「健康日本21(第三次)」の目標達成状況を評価する重要な基礎データです。国全体の課題として把握しながら、ご自身の生活習慣を見直す機会にしていただければ幸いです。

※本記事は公表情報をもとに中立的に整理したものです。情報は更新される可能性があり、健康に関する判断は一次情報の確認と医療機関への相談をおすすめします。

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