注目トレーニー名鑑 · 第11回 カネキン

注目トレーニー名鑑⑪|カネキン(Kanekin Fitness)〜日本の筋トレYouTube文化を作り、オリンピアの舞台まで駆け上がった男

公開日: 2026-08-10 · 約7分で読めます

ヒロ

執筆・編集:ヒロ

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「注目トレーニー名鑑」第11回は、日本のフィットネスYouTube黎明期からシーンを牽引し続けるパイオニア、カネキン(金子駿)さんです。「筋トレ動画を観てジムに行く」という、いまでは当たり前の文化。その原型を日本に根づかせた立役者でありながら、自身もIFBBプロとして世界最高峰オリンピアの舞台に立った、発信者と競技者の二刀流を高いレベルで体現する人物です。

この記事の要点

  • 2014年から日本の筋トレYouTube文化を開拓したパイオニア。登録者45万人規模・総再生1億回超
  • 日本人5人目のIFBBメンズフィジークプロとなり、オリンピアの舞台に2度立った実力者
  • KANEKIN FITNESS GYMとアパレルCORを成功させた実業家
  • 10年以上第一線を走り続ける継続力そのものが際立った実績

何者か——ミュージシャンから、フィットネスブームの立役者へ

カネキンさんは1989年、東京都生まれ。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、その恵まれたバックグラウンドと国際感覚は、後のキャリアの随所で生きることになります。意外にも出発点はミュージシャン。バンド活動に打ち込むかたわらトレーニングに励み、2014年11月、YouTubeチャンネル「Kanekin Fitness」を開設しました。

当時の日本には、トレーニングや減量のリアルを飾らず見せる動画文化はほとんど存在しませんでした。ワークアウトのルーティン、減量期のフル食(1日の食事全公開)、チートデイ、大会に向けた仕上げの過程——アメリカでは定番だったこれらのコンテンツをいち早く日本語で発信し、日本の「筋トレ系YouTube」というジャンルそのものを開拓。チャンネルは登録者45万人規模、総再生回数は1億3千万回を超える巨大メディアに成長し、現在の筋トレYouTuberの多くが「カネキンを見て始めた」と公言する、まさに源流の存在です。

実績——「日本の頂点」の夢、そして2度のオリンピア出場

カネキンさんの凄みは、発信者にとどまらなかったことです。フィジーク競技者としてNPCJの大会で優勝・上位入賞を重ね、着実に実力を証明。そして「IFBB Caribbean Grand Prix」のプロクオリファイで優勝し、IFBBメンズフィジークプロの座を勝ち取りました。日本人フィジーク選手としてわずか5人目という快挙です。

さらに33歳の年には、子供の頃から憧れ続けたという「何かで日本の頂点」の夢をステージの上で実現。SNSに綴られた「子供の頃からずっとなりたかった、何かで日本の頂点。その夢が叶いました」という言葉は、10年近く発信を追い続けてきたファンの涙を誘いました。そしてプロとしての彼は、世界最高峰の舞台オリンピアに2度出場。動画の中で夢を語っていた青年が、本当に世界の頂の舞台まで駆け上がっていく過程を、視聴者はすべてリアルタイムで見届けてきたのです。これほどドラマチックな成長物語を共有してきたチャンネルは、世界的にも稀でしょう。

経営者としての顔——ジムもアパレルも「本場基準」で

実業家としてのカネキンさんも一流です。フィットネスアパレルが日本でまだ一般的でなかった時代に、アメリカの文化をいち早く取り入れてアパレルブランド「COR」を立ち上げ、トレーニングウェア文化の普及に貢献。さらに千葉県松戸市に「KANEKIN FITNESS GYM」を開設しました。フリーウェイトエリアを重視したこだわりの機材構成と黒基調の洗練された空間は、ハードトレーニーの聖地として人気を集め、会員数が増えすぎて入会を一時停止するほどの盛況ぶり。ボディビル・ビキニ大会の優勝者や現役格闘家などの実力派トレーナーを揃え、初心者からコンテスト選手までを本気で支える環境を提供しています。

現在——二刀流のまま、まだ進化の途中

現在もカネキンさんは、IFBBプロ選手としてのトレーニングと、YouTube・SNSでの発信、そしてジム・アパレルの経営を並走させています。「まだまだ進化します」と語る姿勢のとおり、体も事業もアップデートを続けており、10年以上にわたり第一線に立ち続けるその継続力こそが、彼の際立った実績と言えるかもしれません。流行が目まぐるしく入れ替わるYouTubeの世界で、フィットネスというジャンルを10年間走り続けている——それは誰にも真似のできない偉業です。

私たちが学べるポイント

  1. 記録は強力なモチベーション:自分の過程を記録し公開し続けたことが、カネキンさん自身の成長エンジンでした。トレーニングノートやSNS記録は、私たちにも再現できる成功法則です。
  2. 夢は段階的に叶える:YouTube開設→大会入賞→日本の頂点→プロ→オリンピア。大きな夢を小さな目標に分解して一段ずつ登る姿は、目標設定のお手本です。
  3. 好きの掛け算で独自性をつくる:音楽で培った表現力×トレーニング×英語力。持っているものを組み合わせて唯一無二になる戦略は、誰の人生にも応用できます。

まとめ

  • 2014年から日本の筋トレYouTube文化を開拓したパイオニア。登録者45万人規模・総再生1億回超
  • 日本人5人目のIFBBメンズフィジークプロとなり、オリンピアの舞台に2度立った実力者
  • KANEKIN FITNESS GYMとアパレルCORを成功させた実業家
  • 10年以上第一線を走り続ける継続力そのものが際立った実績

次回は海外レジェンド編の締めくくり、4度のミスター・オリンピア王者にして「努力の人」、Jay Cutler(ジェイ・カトラー)を紹介します。

※本記事の情報は2026年7月時点の公開情報に基づいています。最新の活動状況は各公式チャンネル・アカウントをご確認ください。

よくある質問

カネキンさんはなぜ「パイオニア」と呼ばれるのですか?

2014年にYouTubeチャンネル「Kanekin Fitness」を開設し、ワークアウトルーティンや減量期のフル食、大会に向けた仕上げの過程など、当時の日本にほとんどなかった動画文化をいち早く発信して「筋トレ系YouTube」というジャンルそのものを開拓したためです。現在の筋トレYouTuberの多くが「カネキンを見て始めた」と公言しています。

カネキンさんは競技者としてどんな実績がありますか?

NPCJの大会で優勝・上位入賞を重ねたのち、「IFBB Caribbean Grand Prix」のプロクオリファイで優勝し、日本人フィジーク選手として5人目のIFBBメンズフィジークプロになりました。プロとして世界最高峰の舞台オリンピアにも2度出場しています。

カネキンさんはどんな事業を手がけていますか?

アパレルブランド「COR」を立ち上げてトレーニングウェア文化の普及に貢献し、千葉県松戸市に「KANEKIN FITNESS GYM」を開設しました。フリーウェイトを重視した機材構成と洗練された空間が人気を集め、入会を一時停止するほどの盛況となっています。

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