この記事の要点
- 「筋トレをすると男性ホルモンが増えて薄毛になる」という話について、筋トレそのものと薄毛の進み方を直接比べた試験は見つかりませんでした。あるのは、運動習慣と薄毛を同時に調べた調査(②③)と、筋トレ前後の血液中のホルモンを測った実験(④⑤)です。
- 韓国の健診受診者1,182人の調査(②)では、男性型の薄毛がある人のほうが運動量は多めでしたが、差が出たのは軽い運動(歩く程度)だけで、息が切れるような運動では差がありませんでした。年齢などをそろえた分析ではなく、どちらが先かも分かりません。
- 薄毛の危険因子をまとめた31研究の統合分析(①)で関連が示されたのは、家族歴・喫煙・高血圧などで、運動は統合分析の項目に入っていませんでした。
- 筋トレ経験者6人が肩の種目に続けてスクワットを10セット行った実験(④)では、運動後15分・30分の血液中の男性ホルモン(テストステロン)に有意な変化はなく、上がったのはストレスホルモン(コルチゾール)だけでした。
- クレアチン(筋トレ用のサプリメント)については、ラグビー選手20人の3週間の試験(⑥)で「ジヒドロテストステロン(=男性ホルモンから体内で作られる、より作用の強い型)」が56%増えたと報告され、これが「クレアチンで薄毛になる」という話の出どころとされています。ただしこの試験は髪を測っていません。
- 髪を直接測った12週間の比較試験(⑦・筋トレ経験のある男性38人)では、クレアチン群とプラセボ(偽薬)群の間で、ホルモンにも髪の本数・密度・太さにも差はありませんでした。ただし著者の一部はサプリメント企業の顧問を務めています。
「筋トレをするとハゲる」「クレアチンを飲むと髪が薄くなる」。ジムやSNSで一度は耳にしたことがある方も多いと思います。筋トレで男性ホルモンが増え、それが髪に悪さをする、という説明がよく添えられます。
このブログでも以前、男性更年期の記事で「テストステロンが減ると、体はそれを補おうとしてより強力な『ジヒドロテストステロン(DHT)』に変換します」と書きました。ただ、そのときはどの研究にもとづくのかを示していませんでした。今回読んだ資料の範囲では、この説明を直接裏づける一次資料は見つけられていません。
この記事では、「筋トレやクレアチンで薄毛になるのか」を、海外の研究7本を中心に一次資料で読み、何が分かっていて、何がまだ分かっていないのかを整理します。
ここで扱う「薄毛」は、おもに男性型脱毛症(AGA=額の生え際や頭頂部から少しずつ髪が細く短くなっていくタイプ)です。皮膚科の総説(参考)では、遺伝的になりやすい人の毛根に男性ホルモンが働くことで起きる、と説明されています。円形脱毛症など、ほかのタイプの抜け毛はこの記事の対象外です。
読む一次資料
| # | 資料(掲載誌) | 中身 | 入手性 |
|---|---|---|---|
| ① | Li H, et al. "Risk factors for androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis." BMC Public Health 2026;26(1):1000 | 中国・南方医科大学。31の観察研究(薄毛のある人11,224人、ない人36,825人)をまとめ、薄毛と関係する要因を調べた統合分析 | 全文無料(PMC13020014) |
| ② | Choi J, et al. "The Association between Exercise and Androgenetic Alopecia: A Survey-Based Study." Ann Dermatol 2017;29(4):513-516 | 韓国・延世大学原州医科大学。健診を受けた持病のない男女1,182人に運動の強さと回数を尋ね、皮膚科医が薄毛の有無を診察した調査 | 全文無料(PMC5500728) |
| ③ | Jiang Y, et al. "Relationship between the exercise and severity of androgenic alopecia." J Cent South Univ Med Sci 2021;46(7):725-730 | 中国・中南大学湘雅医院。薄毛の患者592人にインターネットで運動習慣を尋ね、6か月後の変化を本人の評価と医師の写真判定で調べた | 要旨を確認(PMC10930124) |
| ④ | Vechin FC, et al. "Acute changes in serum and skeletal muscle steroids in resistance-trained men." Front Endocrinol 2023;14:1081056 | ブラジル・サンパウロ大学など。筋トレ経験者の男性6人が、肩の種目だけの日と、肩+スクワット10セットの日を行い、血液と筋肉のホルモンを測った | 全文無料(PMC10106780) |
| ⑤ | Morton RW, et al. "Muscle Androgen Receptor Content but Not Systemic Hormones Is Associated With Resistance Training-Induced Skeletal Muscle Hypertrophy in Healthy, Young Men." Front Physiol 2018;9:1373 | カナダ・マクマスター大学と神戸大学・立命館大学。筋トレ経験のある若い男性49人が12週間の筋トレを行い、血液中の男性ホルモン(ジヒドロテストステロンを含む)と筋肉の増え方の関係を調べた | 全文無料(PMC6189473) |
| ⑥ | van der Merwe J, et al. "Three weeks of creatine monohydrate supplementation affects dihydrotestosterone to testosterone ratio in college-aged rugby players." Clin J Sport Med 2009;19(5):399-404 | 南アフリカ・ステレンボッシュ大学。大学ラグビー選手20人が、クレアチンとプラセボを順番を入れ替えて3週間ずつ試し、血液中の男性ホルモンを測った | 要旨のみ(Europe PMC) |
| ⑦ | Lak M, et al. "Does creatine cause hair loss? A 12-week randomized controlled trial." J Int Soc Sports Nutr 2025;22(sup1):2495229 | イランの研究機関とカナダ・米国の大学。筋トレ経験のある男性を、クレアチン1日5gとプラセボに分けて12週間比べ、ホルモンと頭頂部の髪を測った | 全文無料(PMC12020143) |
| 参考 | Sadasivam IP, et al. "Androgenetic Alopecia in Men: An Update On Genetics." Indian J Dermatol 2024;69(3):282 | インドの医科大学による、男性型脱毛症と遺伝の総説 | 全文無料(PMC11305502) |
③は中国の医学誌に掲載された論文で、英語の要旨だけを確認しました。⑥は全文が有料のため、要旨と、⑦の論文が引用している数値だけを使っています。それ以外は全文を確認し、数値は本文の表から取りました。すべて海外の研究で、日本人集団のデータではありません。
設計──「筋トレで薄毛」を直接確かめた試験はない
最初に押さえておきたいのは、「筋トレをする人としない人に分けて、何年か後の髪を比べた試験」は見つからなかったということです。今回の資料は、次の3種類に分かれます。
- ある時点で運動習慣と薄毛を同時に調べた調査(①②③):関連は分かっても、運動が先か薄毛が先かは分かりません。また②③では、筋トレを他の運動と分けて尋ねていません。
- 筋トレの前後で血液中のホルモンを測った実験(④⑤):髪は測っていません。「筋トレで男性ホルモンが増える」という話の前提を確かめる材料です。
- クレアチンの試験(⑥⑦):⑥はホルモンだけ、⑦はホルモンと髪の両方を測っています。
この順番で読んでいきます。
結果①──運動している人は薄毛が多いのか
②の韓国の調査は、2012年10月〜2015年3月に病院で健診を受け、持病のない男女1,182人(男性600人・女性582人、平均51.4歳、18〜94歳)が対象です。皮膚科の専門医が診察し、534人(45.2%)に男性型の薄毛がありました。
| 項目(②) | 結果 |
|---|---|
| 薄毛のあった人 | 全体534人(45.2%)/男性350人(58.3%)/女性184人(31.6%) |
| 運動の総量 | 薄毛のある群のほうが多い(p=0.008) |
| 息が切れる程度の運動(中〜高強度) | 薄毛のある群とない群で差なし |
| 歩く程度の軽い運動 | 薄毛のある群のほうが回数が多い(p<0.001)。回数が増えるほど薄毛の人の割合が増える傾向 |
| 薄毛の重さ・タイプ | 運動との関連なし |
著者らは、この関連は観察研究の結果であり因果関係を示すものではないと書いています。また論文に書かれている分析は2群の平均値の比較(t検定)で、年齢などをそろえた分析は示されていません。男性型の薄毛は少しずつ進むものとされており(参考)、参加者は18〜94歳と幅広いため、年齢の影響が混ざっている可能性は残ります。差が出たのが筋トレに近い「強い運動」ではなく「軽い運動」だった点も、「筋トレで男性ホルモンが増えるから」という説明とは合いません。著者らは、運動で生じる酸化ストレス(体内の物質が傷つく反応)を仮説として挙げていますが、測ってはいません。利益相反はなしとされています。
③の中国の調査は、2020年5〜8月に診断された薄毛の患者592人(男性215人・女性377人)にインターネットの質問票で運動習慣を尋ね、運動を6か月続けた後の変化を、本人の評価と医師による写真の判定で調べたものです。要旨によると、良くなった人91人(15.4%)、自然な経過の人448人(75.7%)、悪くなった人53人(9.0%)で、有酸素運動をした人は日常生活の動作だけの人に比べて良くなった度合いが約5.4倍(オッズ比5.416)、1回60分を超える人は30分未満の人の約3.1倍とされています。ただし、運動をしなかった比較群はなく、評価には本人の自己判定が入っています。要旨には「無酸素運動」という区分もありますが、その結果は書かれていません。
31研究をまとめた①の統合分析で関連が示された要因は次のとおりです(オッズ比=その要因がある人で薄毛が何倍起きやすいかの目安)。
| 要因(①・表2) | 薄毛があること | 薄毛が進むこと |
|---|---|---|
| 家族に薄毛の人がいる | 2.72(1.85〜3.99) | 4.24(2.77〜6.49) |
| 喫煙 | 1.46(1.06〜2.01) | 1.60(1.29〜1.99) |
| 飲酒 | 1.15(0.92〜1.43)=有意でない | 1.72(1.28〜2.32) |
| 睡眠不足・睡眠の質が悪い | 1.28(0.86〜1.93)=有意でない | 1.36(1.18〜1.56) |
| 太りぎみ・肥満 | 1.32(1.05〜1.66) | 2.31(1.01〜5.29) |
| 高血圧 | 1.32(1.03〜1.70) | |
運動はこの統合分析の対象に入っていません。考察では、個別の研究で挙がった要因の一つとして「過度の運動」が名前だけ挙がっていますが、統合分析の項目としては扱われていません。なお、太りぎみ・肥満と「薄毛があること」の関連は、表2の数値(1.05〜1.66)は1をまたいでいないのに、同じ表で「示唆的だが統計的に有意ではない」の印が付いており、要旨にもこの項目は書かれていません。読み取りには注意が必要です。①は中国の国家自然科学基金などの助成を受け、利益相反はなしとされています。
結果②──筋トレで男性ホルモンはどのくらい増えるのか
「筋トレで男性ホルモンが増える」という前提を、④⑤で確かめます。
| 項目 | ④ 6人・1回の実験 | ⑤ 49人・12週間 |
|---|---|---|
| 対象 | 週3回以上・3年以上スクワットを含む筋トレをしている男性(平均26歳) | 週2回以上の筋トレ経験がある男性(平均23歳) |
| 内容 | 片腕の肩の種目10セットのみの日と、その後にスクワット10セット(8〜12回が限界の重さ・休憩1分)を加えた日 | 12週間の筋トレ。前後で、運動の直後から60分後まで血液中のホルモンを測定 |
| 血液中の男性ホルモン | 運動後15分・30分で、テストステロンに有意な変化なし。有意に上がったのはコルチゾールだけ | 運動後に測ったホルモン(テストステロン、ジヒドロテストステロンなど)のどれも、筋肉の増え方とはっきりした関係なし |
| 筋肉の中のホルモン | テストステロン・ジヒドロテストステロンとも有意な変化なし | 筋肉がよく増えた10人とあまり増えなかった10人で差なし。差があったのは、ホルモンを受け取る側(受容体)の量 |
④の著者らは、テストステロンの上昇は運動後15分ではすでに見逃している可能性がある、と限界に挙げています。つまり、筋トレの直後に男性ホルモンが短時間上がることはありうるものの、経験者がかなりきつい脚の種目を行っても、15分後には有意な差として残っていなかったというのが④の結果です。なお④の要旨では、血液で測ったホルモンの一覧にジヒドロテストステロンが入っているように読めますが、方法の節では血液中のジヒドロテストステロンは測定項目に入っておらず、筋肉でのみ測っています。
⑤は、筋トレの前後に測った血液中のホルモンが、12週間の筋肉の増え方を左右していなかった、という結果です。髪については何も測っていませんが、「血液中のホルモンの量」と「体の組織での働き」が一致しない例として参考になります。参考の総説でも、男性型脱毛症は遺伝的になりやすい人の毛根に男性ホルモンが働いて起きる、と説明されています。
④はサンパウロ州研究財団など、⑤はカナダの公的研究助成の支援を受け、どちらも利益相反はなしとされています。
結果③──クレアチンで薄毛になるのか
「クレアチンでハゲる」という話は、⑥の1本の試験が出どころだと⑦の著者らは書いています。
| 項目 | ⑥ ラグビー選手20人・3週間 | ⑦ 筋トレ経験者38人・12週間 |
|---|---|---|
| 飲み方 | 最初の7日間は1日25g(ブドウ糖25gと一緒に)、その後14日間は1日5g。プラセボはブドウ糖。順番を入れ替えて全員が両方を試す(間に6週間空ける) | 1日5gを12週間(最初に多く飲む期間なし)。プラセボは同量のマルトデキストリン(でんぷん由来の粉) |
| テストステロン | 変化なし | 両群とも増加(クレアチン群+124±149、プラセボ群+216±203 ng/dL)。群の差なし |
| ジヒドロテストステロン | 7日後に56%増、さらに14日後も開始時より40%高い | 開始時 52.8 vs 52.9 ng/dL。12週間で群の差なし |
| ジヒドロテストステロン÷テストステロンの比 | 7日後に36%増、14日後も22%高い | 群の差なし |
| 髪 | 測っていない | 頭頂部の髪の本数・密度・成長期の毛の割合・休止期の毛の割合・毛穴の数・太い毛と細い毛の割合・太さの合計のどれも群の差なし |
⑦の論文によると、⑥のジヒドロテストステロンは増えたあとも健康な成人男性の基準範囲(0.8〜3.5 nmol/L)の中にあり、開始時の値はクレアチンの条件で0.98、プラセボの条件で1.26 nmol/Lと、もともと差がありました。⑥の著者らは「長期的な安全性はさらに調べる必要がある」と結んでいます。
⑦は、45人を集めたうち開始前に6人、期間中に1人が抜け、38人(各群19人)で分析しています(髪の測定は1人欠けて37人)。参加者は週3回以上の筋トレを続けるよう求められ、頭頂部を専用の拡大撮影装置で測りました。著者らは「クレアチンが薄毛につながるという主張に反する強い根拠」と結論しています。
ただし⑦の著者自身も、男性のみ・12週間のみ・最初に多く飲む期間がない・家族歴を調べていないことを限界に挙げています。⑥でジヒドロテストステロンが最も大きく増えたのは1日25gを飲んだ最初の7日間で、⑦はこの飲み方を試していません。また⑦は研究費の支援はなしとされていますが、共著者のうち3人に利益相反の申告があります(サプリメントブランドの科学顧問、クレアチン原料メーカーからの研究用の原料提供、スポーツ栄養の国際学会の代表、サプリメント企業への有償の助言など)。
この研究が言えないこと
- 筋トレをする人としない人を長く追いかけ、髪の変化を比べた試験はありません。「筋トレで薄毛にならない」と言い切れる資料もない、ということです。
- ②③は、筋トレを他の運動と分けて調べていません。②の運動の強さは息が切れるかどうかで分けたもので、種目は問われていません。
- ②は年齢などをそろえた分析ではなく、③には運動しない比較群がありません。どちらも運動と薄毛の順序(因果)は分かりません。
- ④⑤は髪を測っていません。血液や筋肉の中のホルモンの話であって、毛根で何が起きているかは分かりません。④はわずか6人の結果です。
- ⑥は髪を測っておらず、⑦は12週間・男性38人の結果です。何年も飲み続けた場合や、女性、もともと薄毛が進みやすい家系の人については分かりません。
- ⑦の著者の一部はサプリメント関連企業と利害関係があります。独立したグループによる同様の試験はまだ見つかっていません。
- すべて海外の研究で、日本人集団のデータではありません。①は中国の研究が多く、②は韓国、③は中国、④はブラジル、⑤はカナダ、⑥は南アフリカ、⑦はイランで行われています。
- 筋肉増強剤(たんぱく同化ステロイド)は別の話です。④は使用歴のある人、⑦は直近6か月に使った人を除いており、今回の資料はステロイドなどの薬物を使った場合のことは何も言えません。
実践の視点から
筆者はトレーニング歴約40年の実践者ですが、公的な資格は保有していません。以下は資料を読んだうえでの整理であり、指導ではありません。
資料を並べてみると、「筋トレをすると男性ホルモンが増えて薄毛になる」という説明は、途中の段階がどれも確かめられていないように見えます。経験者がきつい脚の種目を行っても、15分後には血液中のテストステロンに有意な差が残っていなかったという実験(④)があり、運動と薄毛の調査で差が出たのは軽い運動のほうでした(②)。
一方で、「筋トレをしても絶対に薄毛にならない」と言える資料もありません。男性型脱毛症で関連がはっきり示されているのは家族歴で、喫煙・飲酒・睡眠・肥満なども関連が報告されています(①)。いずれも関連を示した調査で原因とまでは言えませんが、髪との関連を示す資料は、筋トレよりもこちらのほうが多いと考えられます。
クレアチンについては、1日5gを12週間飲んでも髪に差はなかったという試験(⑦)がある一方、最初に1日25gを飲む方法で男性ホルモンの一種が増えた報告(⑥)もあります。気になる方は、最初に大量に飲む方法を避けるという考え方もありえますが、それで髪が守られるかどうかを確かめた研究はありません。感じ方や体の反応には個人差があります。
抜け毛が急に増えた、円形に抜けたなど気になる変化がある方や、薄毛の治療薬を使っている方は、自己判断で続けたりやめたりせず、皮膚科などの医療機関に相談することが勧められています。
まとめ
- 「筋トレで薄毛になる」を直接確かめた試験は見つかりませんでした。運動と薄毛の調査では、差が出たのは軽い運動のほうで、年齢などをそろえた分析ではありません(②)。
- 31研究の統合分析で薄毛との関連が示されたのは、家族歴・喫煙・高血圧などで、運動は対象外でした(①)。
- 筋トレ経験者がスクワット10セットを行っても、15分後・30分後の血液中のテストステロンに有意な変化はありませんでした(④)。血液中のホルモンは12週間の筋肉の増え方とも関係していませんでした(⑤)。
- 「クレアチンで薄毛」の出どころとされる試験(⑥)は髪を測っておらず、髪を測った12週間の試験(⑦)では差がありませんでした。ただし男性のみ・短期間で、著者の利益相反もあります。
「筋トレ=薄毛」と心配して筋トレを控えるよりも、何が確かめられていて、何が確かめられていないのかを分けて考えるほうが、資料の内容に近いと考えられます。
出典(一次資料)
- Li H, Li W, Zhang J, Liang Q, Zhao Y, Guo Z, Jiang B, Wang Z, Qu Q, An S, Miao Y. Risk factors for androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis. BMC Public Health. 2026;26(1):1000. doi:10.1186/s12889-026-26258-y 全文(PMC13020014)
- Choi J, Jun M, Lee S, Oh SS, Lee WS. The Association between Exercise and Androgenetic Alopecia: A Survey-Based Study. Ann Dermatol. 2017;29(4):513-516. doi:10.5021/ad.2017.29.4.513 全文(PMC5500728)
- Jiang Y, Shi Q, Huang Y, Li J, Xie H, Liu F. Relationship between the exercise and severity of androgenic alopecia. J Cent South Univ Med Sci. 2021;46(7):725-730. doi:10.11817/j.issn.1672-7347.2021.200801 PMC10930124
- Vechin FC, Vingren JL, Telles GD, Conceicao MS, Libardi CA, Lixandrao ME, Damas F, Cunha TF, Brum PC, Riani LA, Ugrinowitsch C. Acute changes in serum and skeletal muscle steroids in resistance-trained men. Front Endocrinol. 2023;14:1081056. doi:10.3389/fendo.2023.1081056 全文(PMC10106780)
- Morton RW, Sato K, Gallaugher MPB, Oikawa SY, McNicholas PD, Fujita S, Phillips SM. Muscle Androgen Receptor Content but Not Systemic Hormones Is Associated With Resistance Training-Induced Skeletal Muscle Hypertrophy in Healthy, Young Men. Front Physiol. 2018;9:1373. doi:10.3389/fphys.2018.01373 全文(PMC6189473)
- van der Merwe J, Brooks NE, Myburgh KH. Three weeks of creatine monohydrate supplementation affects dihydrotestosterone to testosterone ratio in college-aged rugby players. Clin J Sport Med. 2009;19(5):399-404. doi:10.1097/JSM.0b013e3181b8b52f 要旨(Europe PMC)
- Lak M, Forbes SC, Ashtary-Larky D, Dadkhahfar S, Robati RM, Nezakati F, Khajevandi M, Naseri S, Gerafiani A, Haghighat N, Antonio J, Tinsley GM. Does creatine cause hair loss? A 12-week randomized controlled trial. J Int Soc Sports Nutr. 2025;22(sup1):2495229. doi:10.1080/15502783.2025.2495229 全文(PMC12020143)
- Sadasivam IP, Sambandam R, Kaliyaperumal D, Dileep JE. Androgenetic Alopecia in Men: An Update On Genetics. Indian J Dermatol. 2024;69(3):282. doi:10.4103/ijd.ijd_729_23 全文(PMC11305502)