研究ノート・脂肪肝と筋トレ

筋トレで肝臓の脂肪は減る?脂肪肝の9つの研究

公開日: 2026-10-27 · 約19分で読めます

ヒロ

執筆・編集:ヒロ

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この記事の要点

  • 脂肪肝(=肝臓に脂肪がたまった状態)の人が筋トレをすると肝臓の脂肪が減るかを調べた研究は、日本にも海外にもあります。多くの研究で肝臓の脂肪の減少が報告されていますが、差がつかなかった比較試験もあります(⑧)。
  • 福島県立医科大学のグループは、腕立て伏せとスクワットを10回×3セット、週3回続けた脂肪肝の患者さんで、健康診断でもおなじみの肝臓の数値ALT(GPT)が24週間で76.9から59.3へ下がったと報告しています(②)。ただし、くじ引きで組分けした試験ではなく、食事も記録していません。
  • 英国の比較試験(⑥)では、8週間の筋トレで体重は変わらないまま、肝臓の脂肪の割合が14.0%から12.2%に下がりました。一方、オーストラリアの比較試験(⑧)では、筋トレをしても見せかけの運動をした群と差がありませんでした。
  • 2型糖尿病で脂肪肝のある人の試験(⑨)では、筋トレと有酸素運動で肝臓の脂肪の減り方はほぼ同じでした(平均25.9%減と32.8%減)。
  • どれも8〜24週間・数十人規模の研究で、肝臓の病気の進行(肝硬変など)を減らせるかまでは分かっていません。

脂肪肝と言われた人へ

健康診断で脂肪肝や肝臓の数値の異常を指摘された人は、まず医療機関で原因を確かめてください。お酒、ウイルス性肝炎、薬など、運動では対処できない原因もあります。この記事で紹介する研究の多くは、お酒をたくさん飲む人や他の肝臓の病気がある人を対象から除いています。治療中の人は、運動を始める前に主治医に相談してください。

「健康診断で脂肪肝と言われた」「肝臓の数値が少し高い」。中年以降、こうした指摘を受ける人は少なくありません。そして多くの場合、「体重を落としましょう」「運動しましょう」と言われます。

では、その「運動」は筋トレでもよいのでしょうか。脂肪肝の運動というと、ウォーキングやジョギングのような有酸素運動を思い浮かべる人が多いと思います。実際、②の論文は、当時の日本の診療ガイドラインで勧められていたのは有酸素運動だけだったと書いています。

この記事では、「筋トレで肝臓の脂肪は減るのか」「体重が減らなくても減るのか」「有酸素運動と比べてどうか」を、日本の5つの資料と海外の4つの比較試験で確かめます。

なお、脂肪肝のうちお酒が主な原因ではないものは、長く「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼ばれてきました。2023年には国際的な肝臓の学会が中心となった合意で、MASLD(代謝の異常に関連した脂肪性肝疾患)という呼び名に変えることが提案されています(⑩)。この記事で読む研究はどれも改称前のものなので、元の論文の呼び方に合わせて「脂肪肝」と書きます。

読む一次資料

#資料(掲載誌)中身入手性
①Takahashi A, et al. "Simple Resistance Exercise helps Patients with Non-alcoholic Fatty Liver Disease." Int J Sports Med 2015;36(10):848-852福島県立医科大学 消化器内科など。脂肪肝の患者53人。腕立て伏せとスクワットを週3回・12週間続けた群と、続けなかった群を比較要旨のみ(Europe PMC)
②Takahashi A, et al. "Simple Resistance Exercise for 24 Weeks Decreases Alanine Aminotransferase Levels in Patients with Non-Alcoholic Fatty Liver Disease." Sports Med Int Open 2017;1(1):E2-E7同じグループ。脂肪肝の患者59人で、同じ運動を24週間に延ばして比較全文無料(PMC6226060)
③Takahashi A, et al. "Simple resistance exercise decreases cytokeratin 18 and fibroblast growth factor 21 levels in patients with nonalcoholic fatty liver disease: A retrospective clinical study." Medicine 2020;99(22):e20399同じグループ。②と同じ患者のうち保存血液が残っていた50人で、12週間後の血液の指標を測り直した再解析全文無料(PMC12245386)
④Hashida R, et al. "Aerobic vs. resistance exercise in non-alcoholic fatty liver disease: A systematic review." J Hepatol 2017;66(1):142-152久留米大学 整形外科など。脂肪肝の運動の研究を集め、有酸素運動と筋トレのやり方と消費エネルギーを比較要旨のみ(Europe PMC)
⑤Hashida R, et al. "A low-intensity 10-min resistance exercise program that ameliorated hepatic fibrosis indices and altered G-CSF/IP-10/PDGF-BB in a patient with nonalcoholic fatty liver disease: A case report." JGH Open 2023;7(3):231-234久留米大学など。1日10分の軽い筋トレを60週間続けた71歳女性1人の症例報告全文無料(PMC10037032)
⑥Hallsworth K, et al. "Resistance exercise reduces liver fat and its mediators in non-alcoholic fatty liver disease independent of weight loss." Gut 2011;60(9):1278-1283英国ニューカッスル大学。運動習慣のない脂肪肝の成人21人を、8週間の筋トレ群と通常の治療群にくじ引きで分けて比較全文無料(PMC3152868)
⑦Zelber-Sagi S, et al. "Effect of resistance training on non-alcoholic fatty-liver disease a randomized-clinical trial." World J Gastroenterol 2014;20(15):4382-4392イスラエル・テルアビブ医療センターなど。脂肪肝の82人を、3か月の筋トレ群と自宅ストレッチ群にくじ引きで分けて比較全文無料(PMC3989975)
⑧Keating SE, et al. "Effect of resistance training on liver fat and visceral adiposity in adults with obesity: A randomized controlled trial." Hepatol Res 2017;47(7):622-631オーストラリア・シドニー大学など。運動習慣のない太りぎみの成人29人を、8週間の筋トレ群と見せかけの運動群に分けて比較要旨のみ(Europe PMC)
⑨Bacchi E, et al. "Both resistance training and aerobic training reduce hepatic fat content in type 2 diabetic subjects with nonalcoholic fatty liver disease (the RAED2 Randomized Trial)." Hepatology 2013;58(4):1287-1295イタリア・ヴェローナ大学など。2型糖尿病で脂肪肝のある31人を、4か月の筋トレ群と有酸素運動群に分けて比較要旨のみ(Europe PMC)
⑩Rinella ME, et al. "A multisociety Delphi consensus statement on new fatty liver disease nomenclature." Hepatology 2023;78(6):1966-1986国際的な肝臓の学会による、脂肪肝の呼び名の変更に関する合意声明全文無料(PMC10653297)

このうち①②③は同じ病院グループの、重なり合う患者さんについての3つの報告です。②の論文には、①の患者さんに対照群を追加したと書かれており、③は②の患者さんの再解析です。独立した3つの研究として数えないよう注意が必要です。

設計:肝臓の脂肪をどう測ったか

脂肪肝の研究を読むときにまず確認したいのが、肝臓の脂肪の測り方です。今回の資料では、主に次の3通りが使われていました。

測り方使った資料特徴
超音波(エコー)の見た目で3段階に分ける①②健康診断でも使われる方法。手軽だが、②の著者自身が「検査する人の主観が入る」「太った人では見にくい」と限界を書いている
超音波の明るさを肝臓と腎臓で比べた数値⑦肝臓は脂肪が増えると白く明るく写るため、その明るさを数値にしたもの。⑦では、どちらの群か知らない同じ放射線科医が測った
磁気を使った検査(MRI・MRスペクトロスコピー)⑥⑧⑨肝臓の中の脂肪の割合を%で出せる。今回の資料の中では最も細かく測れる方法

もう一つの物差しが、血液検査のALTです。健康診断の結果票では「ALT(GPT)」と書かれていることが多い、肝臓の細胞が傷むと血液中に増える酵素です。②はこのALTを主な目標にしていました。

運動の中身は、研究によってかなり違います。

結果①:日本の研究では、腕立て伏せとスクワットでALTが下がった

②の24週間の結果を、本文の表2から抜き出しました(平均値)。

項目運動した群(28人)比べた群(31人)2群の変化の違い
ALT(IU/L)76.9 → 59.367.4 → 74.2あり(p=0.004)
超音波の脂肪の程度(1〜3)2.00 → 1.552.40 → 2.29あり(p=0.021)
インスリンの効きにくさの指標4.0 → 3.13.6 → 3.9あり(p=0.020)
体重(kg)70.7 → 70.172.0 → 72.7あり(p=0.013)
体脂肪量(kg)26.4 → 26.326.7 → 27.1なし
筋肉量(kg)41.9 → 42.143.5 → 43.7なし

運動した群は、体重や体脂肪量がほとんど変わらないまま、ALTと超音波の脂肪の程度が下がっていました。体重の「違いあり」は、主に比べた群の体重が0.7kg増えたことによるものです。運動のやり方を守れた割合は71.7%で、運動した群に重い有害事象はなかったと報告されています。

③では、12週間でALTが運動した群で平均24.8下がったのに対し、比べた群では3.5の低下で、差があったとされています。あわせて、肝臓の細胞が壊れるときに血液に出る物質(サイトケラチン18の断片)や、脂肪肝で高くなるホルモン(FGF21)も、運動した群で下がっていました。

読み取りに注意:②の序論は、12週間の①の時点では「ALTの低下は確認されなかった」と書いています。一方、同じ患者さんの一部を12週間で再解析した③では、ALTの低下に群間差がありました。対象人数は53人と50人で異なりますが、結果が分かれた理由は論文の中では説明されていません。また②では、表1と表2で比べた群の一部の基準値(中性脂肪や脂肪の程度)が一致していません。この記事では表2の数値を使いました。

④の久留米大学のレビュー(=関連する研究を決まった手順で集めて整理したもの)は、効果があったとされる筋トレのやり方の中央値を「1回45分・週3回・12週間」とまとめています。また、比較に使えた筋トレのやり方は4つだけでしたが、筋トレは有酸素運動より運動中の消費エネルギーが少ない(期間全体の中央値6,470kcalと11,064kcal)のに、どちらも肝臓の脂肪を減らしていたと報告しています。著者らは、体力が低く有酸素運動を続けにくい人にとって、筋トレは取り組みやすい選択肢かもしれないと述べています。

⑤は、整形外科の病気で強い運動ができなかった71歳の女性が、1日10分の軽い筋トレを60週間続けた1例です。肝臓の硬さ(線維化)を推定する血液の指標が基準の範囲まで下がったと報告されています。ただし、この女性は60週間で体重が9.1%減っており、運動そのものの影響なのか、体重が減ったことの影響なのかは区別できません。

結果②:海外の比較試験では「体重が減らなくても減った」と「差がなかった」が並ぶ

くじ引きで組分けした海外の比較試験3つを並べました。

資料対象・期間肝臓の脂肪の変化体重
⑥英国脂肪肝の成人19人(解析対象)・8週間筋トレ群 14.0% → 12.2%(相対的に約13%減)/通常治療群 11.2% → 11.5%変化なし
⑦イスラエル脂肪肝の64人(解析対象)・3か月超音波の明るさの比が 筋トレ群 −0.25/ストレッチ群 −0.05(差あり、p=0.017)。相対的に11%減と3.5%減筋トレ群 −0.39kg/ストレッチ群 +0.33kg
⑧オーストラリア太りぎみの成人29人・8週間筋トレ群 −0.07ポイント/見せかけの運動群 +0.55ポイント(差なし、p=0.19)(要旨に記載なし)

⑥は、体重も、内臓脂肪も、全身の脂肪量も変わらないまま肝臓の脂肪が減ったことを示しました。論文自身は、これを示した最初の研究だと述べています。筋トレ群のうち3人は、脂肪肝の目安とされる5%を下回りました。ただし、2群の変化の違いを調べた検定は p=0.05 の境目で、終了時点で2群の値を直接比べると差はなかったと論文自身が書いています。また、筋トレ群のほうが平均10歳若い(52歳と62歳)という偏りもありました。

⑦では、肝臓の脂肪のほかに、全身の脂肪・胴体の脂肪が減り、体脂肪を除いた体の重さ(除脂肪量)が増えました。一方で、ALTの下がり方は筋トレ群(−5.30)とストレッチ群(−5.10)でほとんど同じでした。本文には「ALTは筋トレ群でのみ有意に下がった(群内の比較)」とありますが、下がった量はほぼ同じで、表2の2群の比較では差がありません(p=0.946)。

⑧は、重めの負荷で筋肉の体積は増えたものの、肝臓の脂肪、内臓脂肪、お腹の皮下脂肪のいずれも、見せかけの運動群と差がつかなかった試験です。著者らは「肝臓の脂肪を減らすことが目的なら、十分な量の有酸素運動を勧めるべきだ」と結論しています。ただし、要旨の範囲では、脂肪肝であることを参加の条件にしたとは書かれていません。もともと肝臓の脂肪が少ない人が含まれていれば、減る余地も小さかった可能性があります。

結果③:有酸素運動と比べるとどうか

⑨は、2型糖尿病で脂肪肝のある31人を、4か月の筋トレ群と有酸素運動群に分けた比較試験です。肝臓の脂肪は磁気を使った検査で測っています。

項目筋トレ群有酸素運動群
肝臓の脂肪の相対的な減少(平均・95%信頼区間)−25.9%(−50.92〜−0.94)−32.8%(−58.20〜−7.52)
脂肪肝の基準を下回った人の割合23.5%23.1%

どちらの群でも、全身の脂肪量、内臓脂肪、HbA1c(過去1〜2か月の血糖の平均を表す値)が同じ程度に下がり、著者らは「筋トレと有酸素運動は同じくらい有効」と結論しています。ただし、運動をしない群がないため、運動以外の要因(試験に参加して生活全体に気をつけるようになったことなど)の影響は分けられません。また、信頼区間の幅が広く、「同じくらい」と言い切るには人数が少ないとも考えられます。

この研究が言えないこと

  1. 日本の研究(①②③)は、くじ引きで組分けした試験ではありません。②③の著者自身が「無作為化していない」「食事と身体活動量を記録していない」ことを限界に挙げています。運動を選んだ人が食事にも気をつけていた可能性は否定できません。また、①②③は重なり合う患者さんの報告で、独立した3つの研究ではありません。
  2. 測り方が研究ごとに違い、日本の研究は超音波の見た目の段階評価です。「肝臓の脂肪が何%減ったか」を数値で示したのは海外の⑥⑧⑨だけで、その中でも⑧は差がありませんでした。
  3. 効果の大きさは控えめです。⑥は14.0%から12.2%への減少で、終了時の2群の直接比較では差がありませんでした。脂肪肝が「なくなる」とまで言える結果ではありません。
  4. 体重の変化の影響を分けきれていない研究があります。⑤の症例は体重が9.1%減っていました。⑦は体重が3kgを超えて変わった5人を解析から除いており、計画どおりに続けた人だけを分析しています。
  5. どれも8〜24週間(症例は60週間)・数十人規模の研究です。筋トレを続けることで、肝硬変や肝臓がんへの進行、心臓の病気が減るかどうかは、今回の資料からは分かりません。肝臓の硬さ(線維化)の変化を示したのは⑤の1例だけです。
  6. ⑥⑦⑧⑨は日本人集団のデータではありません。体格や食生活の違う海外の結果が、日本人にそのまま当てはまるかは分かりません。
  7. ⑨は2型糖尿病の人だけを対象にしています。糖尿病のない脂肪肝の人で、有酸素運動と同じ結果になるかは分かりません。
  8. 利益相反のある著者がいます。⑤の著者の1人は、複数の製薬会社から講演料を受けていると開示しています。②③は福島県立医科大学の研究助成で行われ、利益相反はないと記載されています。⑥は欧州連合や英国の公的機関などの資金で、利益相反はないと記載されています。⑦⑧⑨は今回読んだ範囲で資金源を確認できていません。

実践の視点から

筆者はトレーニング歴約40年の実践者ですが、公的な資格は保有していません。以下は資料を読んだうえでの整理であり、指導ではありません。

まとめ

「筋トレで肝臓の脂肪は減るのか」という問いに対して、今回の9つの研究からは「減ったという報告が多いが、確かな結論と言えるほどの規模ではない」という答えになります。

日本の福島県立医科大学のグループは、腕立て伏せとスクワットだけで24週間後にALTや超音波の脂肪の程度が下がったと報告しています。英国やイスラエルの比較試験でも、体重がほとんど変わらないまま肝臓の脂肪が減ったとされています。一方で、オーストラリアの比較試験では差がつかず、日本の研究は組分けの方法や食事の記録に限界がありました。

今回の資料からは、筋トレは有酸素運動と並ぶ脂肪肝対策の選択肢の一つと考えられます。ただし、効果には個人差があり、肝臓の数値が高い人は自己判断に頼らず、医師と相談しながら取り組むことが大切です。

出典(一次資料)

  1. Takahashi A, Abe K, Usami K, Imaizumi H, Hayashi M, Okai K, Kanno Y, Tanji N, Watanabe H, Ohira H. Simple Resistance Exercise helps Patients with Non-alcoholic Fatty Liver Disease. Int J Sports Med. 2015;36(10):848-852. doi:10.1055/s-0035-1549853 要旨(Europe PMC)
  2. Takahashi A, Imaizumi H, Hayashi M, Okai K, Abe K, Usami K, Tanji N, Ohira H. Simple Resistance Exercise for 24 Weeks Decreases Alanine Aminotransferase Levels in Patients with Non-Alcoholic Fatty Liver Disease. Sports Med Int Open. 2017;1(1):E2-E7. doi:10.1055/s-0042-117875 全文(PMC6226060)
  3. Takahashi A, Abe K, Fujita M, Hayashi M, Okai K, Ohira H. Simple resistance exercise decreases cytokeratin 18 and fibroblast growth factor 21 levels in patients with nonalcoholic fatty liver disease: A retrospective clinical study. Medicine. 2020;99(22):e20399. doi:10.1097/MD.0000000000020399 全文(PMC12245386)
  4. Hashida R, Kawaguchi T, Bekki M, Omoto M, Matsuse H, Nago T, Takano Y, Ueno T, Koga H, George J, Shiba N, Torimura T. Aerobic vs. resistance exercise in non-alcoholic fatty liver disease: A systematic review. J Hepatol. 2017;66(1):142-152. doi:10.1016/j.jhep.2016.08.023 要旨(Europe PMC)
  5. Hashida R, Nakano D, Matsuse H, Yoshio S, Tsutsumi T, Kawaguchi M, Koya S, Hirota K, Tajima H, Sumida Y, Kanto T, Kawaguchi T, Hiraoka K. A low-intensity 10-min resistance exercise program that ameliorated hepatic fibrosis indices and altered G-CSF/IP-10/PDGF-BB in a patient with nonalcoholic fatty liver disease: A case report. JGH Open. 2023;7(3):231-234. doi:10.1002/jgh3.12876 全文(PMC10037032)
  6. Hallsworth K, Fattakhova G, Hollingsworth KG, Thoma C, Moore S, Taylor R, Day CP, Trenell MI. Resistance exercise reduces liver fat and its mediators in non-alcoholic fatty liver disease independent of weight loss. Gut. 2011;60(9):1278-1283. doi:10.1136/gut.2011.242073 全文(PMC3152868)
  7. Zelber-Sagi S, Buch A, Yeshua H, Vaisman N, Webb M, Harari G, Kis O, Fliss-Isakov N, Izkhakov E, Halpern Z, Santo E, Oren R, Shibolet O. Effect of resistance training on non-alcoholic fatty-liver disease a randomized-clinical trial. World J Gastroenterol. 2014;20(15):4382-4392. doi:10.3748/wjg.v20.i15.4382 全文(PMC3989975)
  8. Keating SE, Hackett DA, Parker HM, Way KL, O'Connor HT, Sainsbury A, Baker MK, Chuter VH, Caterson ID, George J, Johnson NA. Effect of resistance training on liver fat and visceral adiposity in adults with obesity: A randomized controlled trial. Hepatol Res. 2017;47(7):622-631. doi:10.1111/hepr.12781 要旨(Europe PMC)
  9. Bacchi E, Negri C, Targher G, Faccioli N, Lanza M, Zoppini G, Zanolin E, Schena F, Bonora E, Moghetti P. Both resistance training and aerobic training reduce hepatic fat content in type 2 diabetic subjects with nonalcoholic fatty liver disease (the RAED2 Randomized Trial). Hepatology. 2013;58(4):1287-1295. doi:10.1002/hep.26393 要旨(Europe PMC)
  10. Rinella ME, Lazarus JV, Ratziu V, et al. A multisociety Delphi consensus statement on new fatty liver disease nomenclature. Hepatology. 2023;78(6):1966-1986. 全文(PMC10653297)

よくある質問

筋トレで脂肪肝は良くなりますか?

肝臓の脂肪や肝臓の数値(ALT)が下がったという報告は日本にも海外にもあります。ただし、どれも8〜24週間・数十人規模の研究で、筋トレをしても差がつかなかった比較試験もあります。効果には個人差があり、脂肪肝と診断された人は医師と相談しながら取り組むことが大切です。

体重が減らなくても、筋トレで肝臓の脂肪は減りますか?

英国の比較試験では、8週間の筋トレで体重や全身の脂肪量が変わらないまま、肝臓の脂肪の割合が14.0%から12.2%に下がったと報告されています。日本の研究でも、体重がほとんど変わらないままALTが下がっていました。ただし英国の試験は19人と少人数で、終了時の2群の直接比較では差がありませんでした。

どんな筋トレが研究で使われましたか?

日本の福島県立医科大学のグループは、腕立て伏せとスクワットをそれぞれ10回×3セット、セット間1分休憩で、連続しない日に週3回行う方法を使いました。海外の試験ではジムのマシンで8〜10種目、週3回が多く見られました。

脂肪肝には筋トレと有酸素運動のどちらがよいですか?

2型糖尿病で脂肪肝のある31人の試験では、4か月で肝臓の脂肪が筋トレ群で平均25.9%、有酸素運動群で平均32.8%減り、同じくらいとされました。一方、筋トレだけでは見せかけの運動と差がつかなかった試験もあります。どちらか一方に決めるより、続けやすいものを選ぶ、両方を組み合わせるという考え方もあります。

どのくらい続ければ変化が出ますか?

研究の期間は8〜24週間が中心で、日本の研究では24週間後にALTが平均76.9から59.3に下がっていました。ただし変化の大きさや時期には個人差があります。健康診断の数値で確かめ、判断は医師に任せてください。

お酒が原因の脂肪肝にも当てはまりますか?

今回の研究の多くは、お酒をたくさん飲む人を対象から除いています。お酒が原因の脂肪肝に同じ結果が当てはまるかは、これらの研究からは分かりません。お酒が原因の場合は、まず飲酒量について医師に相談することが基本とされています。

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